ヨードを含んだイソジンうがい薬はコロナ効果よりも甲状腺に要注意

「イソジンうがい薬を使ったうがいをして、開始から4日目には唾液に含まれる新型コロナウイルスの減少を認めた」

「嘘みたいな本当の話で、イソジンうがい液を使ってうがいをしたらコロナ陽性率が減った」

このような研究結果を大阪府知事が発表し、府民にイソジンうがい薬を使ったうがいを推奨し始めました。

以前のマスク騒動と同様に、イソジンうがい薬が街から姿を消すのも時間の問題かもしれませんが・・・(後にフリマアプリなどに高値で出品…orz)

その前に一点だけ、イソジンうがい薬を使ったうがいをする前に気を付けておいてほしいことがあります。

特にお子さんがいる親御さんや女性の方には目を通していただきたい内容です。

ここに記載してある内容は、すべて自分の実体験に基づいて書かれています。効果や副作用には個人差があることをご了承ください。

目次

イソジンうがい薬には「ポピドンヨード」が含まれている

イソジンうがい薬には「ポピドンヨード」というものが含まれいて、一般的には「ヨード」「ヨウ素」と言われるものです。

ヨードはさまざまなものに含まれていますが、主に海藻類や魚介類、ヨード卵などに多く含まれています。

なや美

じゃあヨードをたくさん摂れば、コロナウイルスにかかりにくくなるんじゃないの?

こう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨード/ヨウ素の摂りすぎは体に異常(副作用やアレルギー)をきたす可能性があります。

イソジンうがい薬を頻繁に使っている方これからイソジンうがい薬使ってうがいを始めようと考えている方は、これからお話しする私の実体験をまず読んでください。

ヨードを取りすぎると副作用などの影響を受けやすい「甲状腺」

前にお伝えしたとおり、イソジンうがい薬にはヨード(ヨウ素)が含まれています。

私たちが日ごろ口にする食べ物にもヨードを含んだものはたくさんあり、前述の海藻類や魚介類以外にも米や野菜・肉などにも微量ながら含まれています。

ヨードは適量の摂取であれば問題ありませんが、摂りすぎると副作用やアレルギーといった体に悪い影響を与えてしまうことがあります。

ヨードの摂りすぎは「甲状腺腫」の原因になり得る

摂取したヨード/ヨウ素は、私たちの首元にある「甲状腺」という器官に影響を及ぼします。

甲状腺にはヨード(ヨウ素)が溜まりやすく、たくさんのヨードを吸収してしまうと「甲状腺腫瘍」を作ってしまう原因の一つになることがあります。

私は実際に二十歳の時に結節性甲状腺腫(腺腫様甲状腺腫)と診断され、甲状腺にたくさんの小さな腫瘍が見つかりました。

一番大きなもので20㎜×30㎜大の腫瘍で、その当時は本当にショックを受けました。

なや美

イソジンうがい薬でうがいをしたら甲状腺に腫瘍ができるの?こわい・・・

「甲状腺腫の原因 = イソジンうがい薬」というわけではありませんので安心してください。

私の場合は特殊?で、

  • 昆布の佃煮が大好き
  • 海苔が好き
  • イソジンうがい薬でよ~くうがいをしていた

他にも個人の素因であったり遺伝的要素もあったりするので、一概にイソジンうがい薬で甲状腺腫ができるということではありません。

ここで言う❝副作用❞とは一生懸命ヨードを含んだうがい薬でうがいをするあまり、必要以上に体内にヨードを取り込み過ぎてしまい、結果的に「甲状腺腫瘍」などができてしまうことを指しています。※あくまでも私個人を例にしています。

甲状腺に腫瘍が見つかってやめたこと

二十歳のころ甲状腺に多数の腫瘍が見つかって、私が日常生活の中でやめたこと気を付けるようになったことがいくつかあります。

それが以下の5つです。

  • イソジンうがい薬でうがいをしない
  • 海藻類をできるだけ食べない
  • 魚介類も食べる量を減らす(貝/イカ/タコはもともと嫌いw)
  • 出汁や醤油、マヨネーズなどの調味料も控えめに
  • 十六茶を飲まない

これら5つのことは担当医師からやめるように言われたわけではなく、私個人があくまでも少しでも腫瘍を少なく小さくするために独自で努力したことで、医師からは「今までどおり生活して大丈夫」と言われていました。

甲状腺に腫瘍が見つかるまでは海苔も昆布も大好きで毎日毎食のように食べていましたし、子どもの頃は真面目に外から帰ってきたらイソジンうがい薬で必ずうがいをしていました。

この「海藻類を食べない」「イソジンのうがい液を使わない」「十六茶を飲まない」といった努力は今も続けていますが、5~6年ほどは本当に根気強く頑張っていました。

当初は「食べれるものないじゃん…泣」と思っていましたが「調味料は仕方がないから口にする物だけは気を付けよう」と決めてから気持ちがとても楽になりましたね。

「イソジンうがい薬を使わない」「海藻類を食べない」で得た甲状腺の変化

甲状腺腫があることが分かって「イソジンうがい薬でうがいをしない」「海藻類を食べない」「出汁の調味料は減らす」ということを意識した生活を5~6年続け

甲状腺に腫瘍が見つかってから7年目?に受けた検査で『甲状腺に20~30㎜の腫瘍はない』と医師から言われました。

まだ疑っていた私は「前に20×30㎜ほどの腫瘍を指摘された」「エコー写真も残っているはず」と医師に伝えるとカルテを見直し始め・・・

「あ、ほんとだねぇ…こんなの今ないよ?」と驚いた様子でした。

甲状腺機能の亢進や低下の症状などは初めから何もなかったため、食事制限もなく日常生活にも制限などはありませんでしたが

腫瘍が消えた(小さくなった?)のは、私が勝手に約7年間「海藻類をできるだけ控える」「イソジン類は使わない」と決意して取り組んだ結果なのかもしれません。

私は医師でも研究者でもなく、甲状腺腫瘍をもった患者の一人。一患者として腫瘍を小さくするために、自分にできる最大限のことをやろうと決めてただ実行しただけです。

これは何かの研究でもなく、あくまでも私個人の行動変容に伴う腫瘍の縮小または消失ということであり、同じことをやれば甲状腺腫瘍が小さくなる(消失する)ことを保証するものではありませんのでご了承ください。

イソジンうがい薬はコロナに効果があっても甲状腺には悪影響かもしれない【一番伝えたいこと】

今回、本記事を通して私が一番何を伝えたいかというと、「ヨード(ヨウ素)をできるだけ摂取しない生活をしたら甲状腺にあった腫瘍が小さくなった」ということで

このことから「食事やイソジンうがい液などに含まれるヨードがいかに甲状腺腫に影響するのか」が分かると思います。

「イソジンうがい薬を使うな」「イソジンでうがいをしないほうがいい」と言っているわけではなく、あくまでも使い過ぎは体に良くない/正しい使い方をしようということです。

まだ体の小さなお子さんはイソジンうがい薬に含まれるヨード(ヨウ素)を吸収しやすく、女性はホルモンの働きの関係で男性よりも甲状腺疾患を患いやすいといわれており

どちらも使用する量頻度には注意が必要です。

新型コロナウイルスにはイソジンうがい薬(ヨード)が効果?ただし使いすぎには要注意:まとめ

なや美

コロナウイルス感染しないために、陽性率を下げる効果があるならやりたい

ほとんどの方がそう思っていると思います。

私も同じ気持ちですが、甲状腺の腫瘍が大きくなっても困るのでイソジンを使わない分、念入りにうがいをするように心がけています。

イソジンうがい薬を使用する場合は、容器に記載されている用法・用量を守って正しく使用するようにしましょう。

今回、大阪府知事が公表した研究結果は、決して「コロナウイルスに感染しない」ことを保証するものではなく、「コロナウイルス陽性率が3割減った」という結果です。

また飲んだりするのではなく、「ポピドンヨードを含んだうがい薬でうがいをすることで効果が得られた」という研究の結果です。

イソジンうがい薬の誤った使い方や、使い過ぎによるアレルギーや副作用には十分気を付けましょう。

さいごに、この記事が私と同じく結節性甲状腺腫/腺腫様甲状腺腫と診断された方や悩まれている方の少しでも希望や参考になれば幸いです。

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